「毎月の約束だったのに、もう半年以上振り込まれていません。何度連絡しても無視されて…。もう何か仕返しする方法はないですか?」
養育費が支払われない状況が続き、相手への怒りから仕返しを考える方もいます。
仕返しを考える前に確認したいこと
仕返しを考えるほど追い詰められているときこそ、行動を起こす前に目的を整理する必要があります。目指すのは相手に損害を与えることではなく、養育費の支払いを確保することです。
「仕返し」をしたあと、どうなるか
感情のまま行動すると、養育費の回収に不利になるおそれがあります。
こんな行動をとると、どうなるか
職場に電話した場合
相手の職場に「養育費を払わない人間だ」と電話すると、相手は逆上して「もう一切払わない」と態度を硬化させる可能性があります。それまで少しずつでも払っていたのに、完全にゼロになってしまうこともあります。
SNSに書き込んだ場合
SNSに相手の悪口を書くと、「名誉毀損で訴える」と言われる可能性があります。養育費を請求する側なのに、逆に慰謝料を請求される形になりかねません。
一時的にスッキリするかもしれません。でも、冷静に考えてみてください。
本当に欲しいのは「仕返し」ではなく、養育費をちゃんと払ってもらうことではないでしょうか。
実は、法律にはもっと強力な方法がある
法律には、養育費の支払いを求めるための手続きが用意されています。利用できる手続きは、取り決めの内容や相手の財産状況によって異なります。
| 手段 |
できること |
相手への影響 |
| 給与の差押え |
相手の手取りの半分まで差し押さえ可能 |
会社にも知られる |
| 預貯金の差押え |
口座にあるお金を直接回収 |
口座が凍結される |
| 財産開示手続き |
裁判所が財産の開示を命令 |
応じなければ懲役・罰金の可能性 |
これらは、養育費の支払いを確保するために法律で定められた手続きです。条件や必要書類を確認し、状況に合う方法を選びます。
ただ、いきなり差押えが最善とは限らない
ここで少し、個人的な考えをお伝えさせてください。
いきなり強制執行に踏み切ることが、必ずしも最善の選択とは限りません。
相手にも事情がある場合があります。転職して収入が減った、体を壊した、など。もちろん、それは養育費を払わない理由にはなりません。でも、まず「なぜ払えないのか」「払う意思はあるのか」を確認することで、話し合いで解決できることもあります。
話し合いで解決できれば、長く安定して払い続けてもらえる可能性が高いのです。
いきなり差押えをすると、相手が仕事を辞めてしまったり、逃げてしまったりすることもあります。大切なのは、「一回だけ取り返す」ことではなく、これから先もずっと払ってもらうことです。
そのためには、段階を踏んで進めていくことが大事だと考えています。
状況に合った方法を確認するために
どう進めればよいか分からないときは、現在の取り決めと未払い状況を整理してください。一人で対応するのが難しい場合は、相談しながら進め方を決めることもできます。
話し合いから始めるのか、法的手続きへ進むのかは、現在の取り決めや未払い期間によって変わります。LINEで分かる範囲をお聞かせいただければ、状況に合う進め方を一緒に確認します。